
「貴金属って、どうして資産としての価値があるんだろう?」
「金やプラチナを持っているけど、それぞれの特徴って何が違うの?」
といったお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
結論、貴金属の資産価値は、その希少性や世界中で通用する換金性の高さにあります。特に金・銀・プラチナはそれぞれ異なる魅力を持つ代表的な資産です。
この記事では、貴金属が持つ資産価値の3つの理由や、金・銀・プラチナといった代表的な貴金属それぞれの特徴について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
貴金属が持つ資産価値の3つの理由
貴金属が資産として高い価値を持つ理由は、主に以下の3つです。
- 希少性
- 換金性
- 安定性
これらの要素が組み合わさることで、貴金属は時代や国を超えて信頼される資産として扱われています。それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
希少性|埋蔵量に限りがあり価値が下がりにくい
貴金属の価値を支える大きな理由の一つが「希少性」です。
金をはじめとする貴金属は、地球上に存在する総量に限りがあります。人工的に作り出すことはできず、採掘によってしか供給量を増やせません。
これまでの約6,000年の歴史で人類が採掘した金の総量は約20万トンといわれています。そして、地球上に残された未採掘の金の埋蔵量は、約5万トン程度と推定されています。
このように、供給量が急激に増えることがないため、価値が大きく下落しにくいのが貴金属の大きな特徴です。欲しい人の数に対して供給量が圧倒的に少ないため、その価値が保たれやすくなっています。
国が経済状況に応じて発行量を調整できる紙幣とは違い、発行しすぎて価値が薄まってしまう心配がない、信頼性の高い資産といえるでしょう。
換金性|世界中のどこでも現金に換えることができる
貴金属、特に金は「世界共通の通貨」ともいわれ、その価値は世界中で認められています。これは、特定の国の経済状況や情勢に価値が左右されにくく、世界中どこでも、いつでも現金に換えられるグローバルな資産だからです。
例えば、不動産は売却する際に買い手を見つけるまで時間がかかり、すぐに現金化するのが難しい場合も少なくありません。しかし、貴金属は世界中の金融市場で24時間取引されているため、換金したいと思った時にすぐ価格が分かり売却できます。
インゴット(金の延べ棒)やアクセサリーといった形で、必要な分だけ分割して売却できる流動性の高さも魅力です。
安定性|インフレなどの経済危機に強く価値が保たれる
貴金属は、インフレのような経済危機に強い「安定性」も兼ね備えています。
インフレとは物価が上昇し、相対的にお金の価値が下がってしまう現象です。しかし、実物資産である金の価値は、インフレ局面で逆に上昇する傾向にあります。
また、「有事の金」という言葉があるように、戦争や大規模な金融危機など社会情勢が不安定になると、人々がより安全な資産を求めるのは自然な流れです。
企業が発行する株式や国が発行する債券と違い、発行元の倒産や財政破綻によって価値がゼロになる「信用リスク」がない貴金属は、そのような状況下で価値が上がりやすいのです。
銀行預金や株式投資とは別に貴金属を持つのは、ご自身の資産をインフレや経済危機から守る有効な手段の一つとなります。
資産になる代表的な貴金属3種の特徴
資産となる代表的な貴金属は、金・銀・プラチナの3種類です。
- 金(ゴールド)
- 銀(シルバー)
- プラチナ
それぞれに異なる魅力と価値の源泉があります。ご自身の目的や考え方に合わせて、どの貴金属が適しているか考えてみましょう。
金(ゴールド)|圧倒的な信頼性と普遍的な価値
金(ゴールド)は、数ある貴金属の中でも圧倒的な信頼性と普遍的な価値を誇ります。古代から王族や権力者たちの富と権力の象徴として扱われてきた長い歴史があり、その輝きは時代を超えて人々を魅了し続けてきました。
金が価値を保ち続ける理由の一つに、化学的な安定性が挙げられます。酸やアルカリに非常に強く、空気中や水中で腐食することがありません。この「永遠の輝き」が、金の価値を物理的に支えているのです。
その信頼性の高さから、世界各国の中央銀行が支払い準備資産として金を大量に保有しており、国家レベルでの資産としても認められています。
なお、金の価値は純度によって異なり、K24(純金)を最高として、K18、K10といった順で金の含有率が下がるにつれて価値も変動します。
銀(シルバー)|手頃な価格と宝飾品としての人気
銀(シルバー)は、金やプラチナに比べて価格が安く、比較的手頃に所有できるのが大きな魅力です。そのため、アクセサリーやコインといった形で、多くの人に親しまれています。
また、宝飾品としてだけでなく、美しい輝きを持つ銀食器(カトラリー)としても人気が高く、私たちの生活に身近な貴金属といえるでしょう。
銀のもう一つの特徴は、工業分野での高い需要です。銀は電気伝導率が金属の中で最も高く、加工しやすい性質を持つため、スマートフォンやパソコン、太陽光パネルの部品など、ハイテク製品に欠かせない素材となっています。
この工業需要の高さから、銀の価格は景気の動向に大きく影響を受けやすく、金よりも価格変動が激しい傾向があります。一方で、工業需要の拡大により将来的には供給が不足するという見方もあり、価値が大きく上昇する可能性を秘めた金属としても注目されています。
プラチナ|希少性と工業的な需要の高さ
プラチナは、その希少性の高さで知られる貴金属です。金の年間産出量が約3,000トンなのに対し、プラチナの産出量は約160トンと、極めて少量です。
地球上のごく限られた地域でしか採れないため、「レアメタル」に分類されます。産出地も偏っており、世界の産出量のほとんどを南アフリカとロシアが占めています。
その希少性と、上品で落ち着いた白い輝きから「純粋・永遠」の象徴とされ、婚約指輪や結婚指輪の素材として人気です。
また、プラチナは工業的な需要が非常に高い金属です。特に、自動車の排気ガスを浄化する装置の「触媒」として不可欠な素材であり、その需要がプラチナ価格を大きく左右します。そのため、自動車産業の景気や世界的な環境規制の動向によって価格が変動しやすいという特徴があります。
貴金属の資産価値を理解し、後悔のない売却を目指しましょう
この記事では、貴金属がなぜ資産として価値を持つのか、その理由と代表的な種類ごとの魅力について解説しました。
貴金属は、その希少性、換金性、安定性から、時代や場所を問わず価値を認められてきた信頼性の高い資産です。
ご自宅のタンスや宝石箱に眠っているアクセサリーが、ただの古い装飾品ではなく、ご自身の暮らしや未来を豊かにする大切な資産かもしれません。
まずはその価値を専門の買取店で確かめ、賢い資産活用の一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
貴金属の中でも金を高く売る秘訣について、以下の記事で紹介しているのでぜひ参考にしてください。
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